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サービスと思いやり
おはようございます。
花粉症予備軍の平井です。
飛散量よりもその日の体調によって症状がまったく違うので、免疫力とはありがたいなあと、体調管理の大切さを実感しています。

先日、取材で長崎に行ったときのこと。
市内に向かう高速バスに乗っていると、途中で乗客の1人が運転手さんに向かって「××まで、あと10分で着きますか?」と尋ねました。
バスは予定より遅れていました。どうやらその男性はぎりぎりの時間でバスを乗り継ぐ予定らしく、そのバスを逃すと今日は目的地まで行けないというのです。それを聞いた運転手さんは、「10分は難しいな、いや、間に合うかもしれない…」とかブツブツ言いながら、すぐにその男性に乗り継ぎのバス会社を聞いたり、自分の事務所と連絡をとって「乗り継ぐバス会社に、少し待ってもらうように頼んでくれないか」とお願いしたりしていました。
その様子はテキパキとしていますがまるで事務的ではなくて、サービスというよりも、思いやりとか優しさという言葉がぴったりでした。この運転手さんは仕事人として客に対応しているのではなくて、1人の人間として、1人の人間とコミュニケーションしているのだと思いました。

プロのサービスという良さもあるし、マニュアルでつくられたわかりやすい笑顔が便利な場面もあるかもしれません。けれどやはり人間は、人間らしい思いやりに触れたときにいちばん嬉しくて、ほっと心を和ませることができるものなのだと感じました。そして「サービス」と「思いやり」の違いというのは、きっと人間にはどう隠しても伝わってしまうものだろう、とも思います。
結局バスは高速をすごい速さでとばして、その男性は無事にバスを乗り継ぐことができました。乗客はみんな応援するような気持ちだったと思います。少しこわかったですが。
by fit_business | 2009-02-24 08:50 | 取材日記