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アメリカのフィットネスクラブ
こんにちは、平井です。

今回、私もアメリカのクラブ視察&コンベンションのツアーに参加させてもらいました。これが初めての海外ツアー参加だったのですが、一週間でアメリカを横断するハードスケジュールは噂どおりで・・・。日に日に睡眠時間が削られていくことには気づかないフリを決め込んで、クラブの視察や体験、コンベンションのセミナー、トレードショーと、貴重な経験をさせてもらいました。コンベンション期間中はみんなで朝6:30から始まるワークアウトにも参加しましたが、日本のHFJも「フィットネスを楽しんでいる顔」がこのくらい見えるイベントになれば、もう少し何か変わるような気がします。

実際にクラブを見て回って印象的だったのはそのバラエティーです。傾向として施設の規模は大きいですが、そのなかでもいろいろな特長がありました。同じ高所得者向けでも、ニューヨークのReebok Sports Clubのように、考えられないくらいスケールが大きくてわかりやすい豪奢さを持つクラブもあれば、同じくニューヨークのCLAYのように小型で上質なサービスを提供しているクラブもあり、それぞれに明確な文化がありました。
一方で、古屋さんも書いていた、1,000店舗以上のフランチャイズを展開して好調なANYTIME FITNESSは、小型の施設で会員にキーシステムを持たせ、ほとんどスタッフを置かないモデルですが、そのシステムの徹底は価値を削ることで新しい価値を生んでいるようでした。

ほかにもたくさんのクラブを見ましたが、それぞれがターゲットをはっきり持っているから似通ってこないし共存できる。クラブのバラエティーは当然フィットネス参加者層のバラエティーにつながるので、フィットネス参加率を押し上げる。アメリカの“許容する文化”、成功の方法はひとつではない、ということを改めて感じた視察でした。

ソフトで意外だったのは、岩井さんも書いているように、各クラブが会員定着のための独自の工夫をさまざまに凝らしていたことです。「インセンティブ」「リテンション」というキーワードを何度も聞きました。私は、アメリカのクラブはとにかくスケール勝負でサービスもダイナミック、きめ細かい仕組みづくりなんかは苦手なのではないかと勝手に思っていたのですが、いくつかのクラブでは、会員の気持ちをキープするための工夫や心配りは日本のクラブ以上に行き届いていました。リワードポイントのほかに、エクササイズのボリュームをポイント化して商品をプレゼントしたり、冬は消費カロリーをポイント化して減量分をクラブがチャリティーに寄付するというような取り組みもありました。

長くなってしまいましたのでこのへんで。
次もできたらツアーのことを書きたいと思います。
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今回IHRSAのコンベンションがあったサンフランシスコはとても素敵な街で、海に向かう急な坂をケーブルカーが上っていく風景が綺麗でした。
by fit_business | 2009-03-27 12:52 | セミナー・講演会レポ