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六本木ライブラリー
あっという間に7月ですね。平井です。

6月30日は、沖縄県石川市(現うるま市)の小学校で起きた米軍機墜落事故から50年が経った日でした。返還後の沖縄では米軍機の事故が487件起きているそうです。米軍基地問題は深刻な経済事情とさまざまな利害関係が深いところで絡まって、良い悪いの二元論では語れません。が、基地がなければ犠牲にならなかったたくさんの命があることは確かで、考えさせられます。山崎豊子さんの最新刊『運命の人』は沖縄返還にまつわる日米関係の歪みを描いていますが、そのテーマとなっている返還前の密約とウソもしかり、先日報道された日米安保条約改定の密約もしかり、思いやり予算もしかり、国の対応はたしかに尋常ではないと感じます。

さて、話題は変わりますが、少し前に初めて「六本木ライブラリー」に行ってきました。六本木ライブラリーはアカデミーヒルズの中にある会員制の図書館です。会員制ですが、会員と同伴なら1回1,000円で利用できます。一般会員は、入会金10,500円、月会費9,450円。いまの会員数は3,000人くらいということで、フィットネスクラブにちょっと似ています。月10万円くらいでオフィススペースの利用もできるようです。
入ってみると、意外と蔵書数は少なくて(1万7千冊だそうです)、図書館というよりも、本が多めに用意されたコミュニティスペースもしくは勉強室という雰囲気でした。リラックスしたいときは気楽に使えるカフェスペース、静かな場所で集中したいときはそのための専用スペースもあります。本を読む人よりも、勉強したり、資料をつくったり、リラックスしたりという人が目につき、まさに「サード・プレイス」という感じ。とはいえ、新刊が早いタイミングで出ていたり、各界の著名人がセレクトした書籍の棚があったりするので、自分の読みたい本を探すというのではなく自分のアンテナを広げるという意味では、本を読む場所としても利用価値は高いと思います。ちなみに、本は買うことはできますが借りられません。
この六本木ライブラリーには、メンバーズ・コミュニティという会員同士の交流の場や、スポットのイベント開催もあり、そっちこそが本当の顔かもしれないと思いました。個々に本を読むだけの場所ではなくて、訪れた人たちの「つながり」や「交流」、「知の共有」をテーマにしているようです。「シブヤ大学」もそうですが、こういった都市型コミュニティが根を張るようになれば、東京も変わっていくのではないかと思います。
たしかに、一人で本を読む時間も大切ですが、何かを人と共有したり、人の役に立ったり、一緒に喜んだりすることがなければ、なんてつまらないだろうと思います。知り合って、つながって、共有する。たくさんの人が暮らす都会だからこそ、そういう人間らしい価値観が改めて見直されているのかなと感じました。
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by fit_business | 2009-07-02 08:26 | 今日の編集部