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本当のことを知るために
こんばんは、平井です。

このあいだ、家で湯船につかっていたときにふと浮かんだ四字熟語の意味が不確かで、「あとで辞書で調べよう」と思ったのにすっかり忘れていた・・・というところまでは思い出したのですが、その四字熟語が何だったか忘れてしまいました。たしか、とても基本的な熟語だったのに。最近の物忘れのひどさには自分でも疲れてしまいます。

さて、明日には新政権が発足します。閣僚人事も次々に報道されているようで、子育て支援や環境対策、雇用政策などが注目されていますが、三党連立が決定するまでに調整が難航したのが安全保障政策でした。

焦点のひとつが、普天間飛行場の移転問題。普天間飛行場は居住区や学校に隣接していて危険性が高く、これまでも事件・事故が多いこと、老朽化が進んでいることで移転が進められていますが、全面返還の条件になっているのは代替施設の「完成と運用開始」です。しかし、現在移転先とされているキャンプ・シュワブ沖の名護市・辺野古周辺には珊瑚が広がり、絶滅危惧種のジュゴンが生息しています。住民への影響を最小限に抑えるため海上ヘリポートが建設される予定ですが、それによる汚染と破壊は避けられません。一方で議論されている県外・国外への移転も現時点では具体性に欠けているようですが、もしその方向で糸口が見つかるとすれば、移転先で生まれる新たな問題を解決していかなければいけません。
沖縄、日本、アメリカ、それぞれの主張があって、さらにそのなかでも個人によって、信じていることも、条約への解釈も、思惑も異なっているのだから、返還計画がなかなか進まないのも当然ですが、これから一体どのようなかたちで米軍基地が再編されていくのか、気がかりです。

沖縄の米軍基地の特徴のひとつに軍用地の多くを私有地が占めていることがありますが、これも問題を難しくしています。日本政府が地主から土地を借り上げ、それを米軍に貸すというしくみですが、例えば、普天間飛行場の軍用地料だけで年間61億円を超えているそうです。高額の軍用地料を受け取っている地主にとって基地の移転や縮小は所得を断たれる脅威になります。失業率が全国平均の2倍で経済基盤が弱い沖縄では、お金の動きが特に重要な意味を持ちます。

日本にある米軍基地が有事には国の安全保障という役割を果たしてくれることや、アメリカとの友好関係が国際協調のうえでは重要であるということも分かりますが、そこに暮らす人が基地のない生活を求めるのは当然で、その実現に向かって少しずつでも歩を進めていかなければいけません。誰もが諸手を挙げる「正解」なんて存在しないけれど、できるかぎり納得できる理論で、正当なやり方で、人々の生活感情を汲んで進めてほしいと思います。

面倒な問題からはできれば目を伏せたくなりますが、(特に基地問題はデリケートすぎてブログに書くのもためらってしまいますが)地理的にも本土から遠い沖縄の問題は、目を伏せたら最後、本当に簡単に見えなくなってしまいます。いまの時代は情報が溢れているというけれど、実はただ量が多いだけで、受け身でいるかぎり、生活者にはスポンサーのついた2次・3次情報しか回ってきません。なるべく本当のことを知りたいし考えたいので、そのためには自ら手を伸ばし続けるしかないのだなあと感じます。
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by fit_business | 2009-09-15 21:41 | 今日の編集部