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短距離型人材と中距離型人材
みなさまこんにちは。剱持です。

『Fitness Business』56号の「Leadership」では、株式会社染めQテクノロジィ会長の菱木貞夫さんを取り上げさせていただきます。
『無限大経営』(杉田望著/幻冬舎)という本のなかで、菱木氏のその壮絶な人生が描かれていますが、実際にお話をうかがうと、言葉にはさらに重みがありました。

誌面の都合から載せられなかった話があるので、ここで紹介させていただくことにします。

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従業員には2パターンいると思います。短距離型と長距離型です。
短距離型の人は、会社の調子がいいときは、結果も出すしエネルギッシュです。
でも何かあったときに会社とともにしてくれる人は長距離型の人なんですね。

会社が傾いたとき「社長についていきます」と言ってくれた社員がいました。
彼は短距離型で、エネルギーにあふれる人です。
でも、それから少しして本当に悪い状況になると、そういう人から先に辞めていきました。
たぶんそれも本音だったのだと思います。ついてきてくれるつもりだったのでしょう。でも、現実的に生活ができなくなって辞めていったのですね。
私自身の安定を保つためにも、自分にそう言い聞かせました。

残ってくれた人の多くは、長距離型でした。
普段はマイペースで、跳びぬけてよい結果を出すことは少ないです。
でも、堅実で丁寧なところが魅力なんですね。
「ついていきます」などと口には出しませんが、どっしり構えて支えてくれたのが彼らです。


会社経営においては、有事ばかりではないので、平時で活躍してくれる人材も必要です。
ですから経営者は、短距離型、長距離型をそれぞれバランスよく雇い、育てることが大事なのだと、このとき学びました。

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経営者はバランスよく雇うことが必要だと菱木氏はおっしゃっていますが、現代社会では、自分の所属する会社が有事の状況に陥る可能性も高いと思います。そのような事態に備え、従業員本人がどちらにも対応できるような能力を身につけておくことも必要なことではないでしょうか。
by fit_business | 2011-08-25 08:12