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存在価値の増大
 こんにちは。編集長の古屋です。

 孫さんや柳井さんのように大きなビジョンを描いて、果敢に攻める経営は、素晴らしいと思いますが、誰もができるわけではありません。そういう意味で、ごく普通の中小・零細企業の経営者がこれからの時代をどう捉え、どんな戦略、方針で経営していけばよいかということにヒントを提供してくれそうな書籍があります。平川克美著『移行期的混乱』(筑摩書房刊)です。本書にはサブタイトルとして、「経済成長神話の終わり」と付けられています。著者は、人口減~低成長経済に移行していくこの時代には「移行期的混乱」があるといい、これからはこれまでのような経済成長は望めないこともあって、経済成長を前提にした経営方針を立てるよりも、低成長を前提にした経営方針を立てる必要があることを訴えています。特に、中小・零細企業には、コストを抑え、不可抗力的な資金不足に陥ったとしてもなんとか凌いでいける体制を築くこと、同業者と生産共同体的関係をつくることなども必要といい、次のように経営方針の転換を図ることを訴えています。「業容の拡大を追うというこれまでの思考を変えることは容易なことではないが、少なくとも業容の拡大という目標をはずすだけでも、経営は随分違ったものになる。それは単に萎縮するということではない。業容の拡大に仕向けていた資金、人材、技術資産、顧客資産というものを、別なものに差し向けるということに他ならない。つまり、規模の拡大から、存在価値の増大へ経営方針の転換を図るということである」。ここでいう「存在価値の増大」とは、フィットネス事業でいうなら、地域の生活者にきちんとフィットネスの価値を伝えられる仕組みと仕掛けをもつ顧客維持型の企業になるということでしょう。そこには、ビジネスモデル一辺倒で攻めてくる全国チェーンのクラブにない魅力やそれを支える資源やプロセスがないといけません。みなさんのクラブにはそれがありますでしょうか?
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by fit_business | 2011-09-14 18:20 | 今日の編集部