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未来の健康法
 こんにちは。編集長の古屋です。

 「私は次世代の健康は、個々人が自分達の管理で体の健康を保つとともに、コミュニティを作ることによって精神の健康も保つ時代が来るのではないかと思っている。だから私は地域にスポーツを中心としたコミュニティができることが重要だと考えていて、街の健康を考えるという発想も大事なのではないかと思う」。

 これは、陸上の為末大さんが記した「未来の健康法」からの一文です。為末さんは、その根拠を、以下の通り語っています。

 「スポーツ選手は最初のうちは身体をどうやってコントロールするか、どこまで伸ばすかで競技力が決まるのだけれど、段々と高いレベルになると自分の心をどうコントロールして、思考をどう意識下に置くかというのがとても大事になる。そして、結局のところ最後は、心と頭と体をバランスよく高いレベルに置ける選手が勝っていく」。

 「人間の頭と心と体が離れているという発想は近代のもので、元々文武両道とはそれらは一体であるという考えから来ている。心が病めば体も病むし、体が病めば心も病む。というより体という器の中に頭も心も入っている」。

 「私は心や頭も含めた新しい健康のためには、コミュニケーションが必要だと思っている。人間はコミュニケーションによって、自らの存在を確かめているし、そして他者と会話することによって自分の考えを整理もしている。体だけを見れば、最高の栄養を取って運動をすることで健康は保たれるのかもしれないけれど、人間の心はそうはいかない。人と会話し、触れ合うことで、心の健康は保たれてる」。

 さまざまなフィットネスクラブに通ってみて思うことは、為末さんがいうようなスポーツを通じたコミュニティづくりで地域を活性化するというビジョンをなんとなくもっている経営者や支配人は多いと感じるものの、それを施策に置き換え、きちんとその実現を目指している方は少ないのではないかということです。

 フィットネスを目的化するよりも、スポーツを目的化してフィットネスを手段化するようなライフスタイルの提案がもっとあっていいように思います。マラソンやトレイルラン、トレッキング、トライアスロン(主に、オリンピックディスタンスやスプリント)、トレッキング、フットサル、バスケ、バドミントン、ゴルフなど、スポーツのプログラムやイベントの提供から始め、クラブインクラブ(サークル、またはチーム)を作り、クラブ周辺の会員予備軍を含めて、活動していくということをもっと積極的に行っていってもいいのではないかと思います。指定管理施設を活用するのもいいでしょう。あるいは、クラブ周辺の公園や道路を活用するのもよいでしょう。ビジョンや施策はあらかじめ明確にしておくことは大切だと思いますが、簡単なことからスタートするといいと思います。例えば、ランニングなら、クラブ周辺のおすすめランニングコースを距離別に3通りくらい作り、そのコースを描いたマップをフロント周辺に置いて、「気軽に外に出て走ってみよう!」といったポスターを掲示して、外でのランニングをお薦めするのです。地元の有名ランナーやコーチに特別講師になっていただき、ランニングのセミナーやクリニックを開くのもいいでしょう。こうした活動を続けていくことで、コミュニティを作っていきます。外部へのプロモーションとしては、フェイスブックの広告機能を使ってクラブ周辺のランニング愛好者にアプローチしてみるのも面白いと思います。わずかなコストでクラブインクラブを活性化させるアーリーアダプター層を捉えることができそうです。こうした活動は大いに地域社会に貢献するものになるのではないでしょうか。
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by fit_business | 2012-10-26 10:15 | 今日の編集部