おはようございます。高橋です。
このところ「定食」という文字に弱い私。ふと目に入った「定食屋」というのぼりにひかれてあるお店に入りました。
店内に足を踏み入れるとそこはスピードを求める「定食屋」の持つイメージとはかけはなれた静謐な空気が漂っていました。
8人も入れば一杯になってしまうカウンター席につくとカウンター席よりもさらに狭い空間で準備をしているおじいちゃんとちょうど向き合う格好になります。「店員」といえばそのおじいちゃんだけ。お客からはおじいちゃんの動きがすべて目に入るのですがお世辞にもあまり機敏に動いているとはいえず、だんだんこちらがハラハラしてしまいます。そんな様子をみかねてか、誰が何を言うとも無く、お客さんがさりげなくおじいちゃんをサポートしていることに気がつきました。おじいちゃんがあちらを向いているうちにこちらでは食器のあげさげがすんでいたり、お料理一式を運ぼうとして足元が若干おぼつかなくなっているおじいちゃんの進む方向にあるイスやらをそっと動かしたり、といったようなことです。
普段「サービス」とは何か、を考えたときにどんなサービスを提供すべきか、を考えますが、お客さまに一方的に提供するだけが「サービス」だけではないのではないか、お客さまといっしょになってお店をつくりあげていくことを考えることも大事なのではないでしょうか。
思いのほかおいしかった「さけ定食」を食べながら、お店の雰囲気も手伝って、なんだかとてもほのぼのとした気持ちになりました。