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冷やし中華はじめました、の魅力
こんばんは。
「フィットネスビジネス」の入稿と昨晩の地震で、睡眠不足の平井です。

もう春も過ぎていきます。
よく行く食料品店で「酒かす、もうすぐおわりです」という貼り紙を見つけて、こういうのなんだかいいなと思ってじっと見てしまいました。最近は野菜でも何でも、いつの季節も同じような顔ぶれで変わり映えなく、つまらない感じがします。便利とか快適とかいう大義名分の前に消費のシーンで「季節感」が消えてしまいました。街の中華料理屋さんで「冷やし中華はじめました」の貼り紙に誰もが感じるうれしい高揚感も、そんなことが影響してますます増しているのではないかと思います。

人間が天寿をまっとうするには四季の変化をよく知って、その変化に合わせて生活することが大切だという「天人合一」の考え方が中医学(中国伝統医学)にはあるそうです。季節と人体は相関関係にあるので、季節にうまく対応した生活や食事で養生しなければ病気になってしまうという考え方です。「冬に摂生しなければ春に病み、夏にきちんと汗をかかなければ秋口に風邪をひく」と、今の季節に沿った生活をすることが次の季節の健康につながることが医学書にも書かれていて、この考え方でいくと「いまの快適」にしか興味のない現代の人たちは、まさに病気になるための生活を送っているように思えてしまいます。

病名をつけて「病気」を治すのが西洋医学で、全体の問題を見つけて「病体」を治すのが中医学ですが、後者のほうが本当のソリューションを提供している気がします。フィットネスクラブの生まれは西洋ですが、全体のコンディションを診て不具合の根本に迫るような運動指導を処方したり季節に合わせた運動メニューをつくったりするような、東洋的なアプローチができるようになればいいなあと思います。フィットネス業界にも「冷やし中華はじめました」のようなフレーズが、ひとつくらいあってもいいのではないでしょうか・・・とても個人的な希望です。
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by fit_business | 2008-05-08 21:22 | 今日の編集部