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『貧困大国アメリカ』
おはようございます。
東京は今日も暑くなりそうです。平井です。

少し前に、古屋さんに借りて『ルポ 貧困大国アメリカ』(著:堤未果)を読みました。その内容はとても印象に残るもので、アメリカという市場原理至上主義国で、実際に貧困層やワーキングプアがどのようなからくりで生まれているのかということが、住宅、医療、教育、食、軍、災害などの視点から、国民の生の声も取り上げながら分かりやすく書かれています。
全編を通して伝えられているのは、アメリカの「貧困ビジネス」が徴兵へ向かう大きなシステムとなっていること。貧困層が増えれば増えるほど軍に入隊する若者が増えて軍力が強化されるという仕組みがあって、ここにあまりにも大きな矛盾を抱えていることについて考えました。中流階級以下の人々が綱渡りの綱から滑り落ちるようにして次々に貧困層に転落し、借金返済や学費の支払いのために若者が選択の余地もなく戦場に向かう、その一部始終を目撃したような気がして個人がとても抗うことのできない大きな大きなスパイラルを感じます。

この本は内容の衝撃度に加え、日本国憲法9条・25条にも触れているので賛否両論あるようですが、読むのと読まないのとではまったく違う、私にとっては価値のある1冊でした。
いまや情報には常に資本がからんでいるので(国や大手資本に不利な)本当の情報は世の中に出回りにくいのも事実です。常に「誰が言ったのか」を明らかにしながらたくさんの情報に触れ、しかしどの情報も鵜呑みにすることなく自ら真実について考え、自分の言葉で語ることが必要だと、最近は殊に感じています。
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by fit_business | 2008-05-22 08:51 | 今日の編集部