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謙譲は必ずしも美徳ならず
 皆さん、こんにちは。編集長の古屋です。『日経ビジネス』(2008.7.7号)の「敗軍の将、兵を語る」に、ミズノの上治専務が登場し、今回の英スピード社との開発競争のことを総括していました。上治専務はスピード社に負けたことを潔く認めたうえで、「本当の課題はメーカーの技術開発力にあるのではなく、(国際水連の)幹部にロビイングするなど、国際水連とのコミュニケーションが足りなかったことにあります。」といい、その敗因を緒戦の情報戦において戦略的な営業を控えたことに求め、「今後は、我々から国際水連にルール改正を働きかけるなど、もっと積極的なアプローチがあってもいいのではないかと考えています。」と攻めの姿勢に出ることを決意していました。分析や今後の対応は実に的を射ていると思います。この同じ号の巻末で、サッカー協会の川渕キャプテンが「ルールの中で正々堂々と戦う」ことの是を主張しているコラムがありましたが、先の上治専務のことばを聞いたあとでは、ビジネスの世界ではそれでは甘いんだよ、ということを感じざるを得ませんでした。もちろん話の趣旨も対象も違うので、同じ文脈で捉えて評してはいけないのですが。皆さんも、何気なく普段のビジネス活動の中で、既成の価値観や常識、不文律に捕われて、「聖域」に踏み込まないでいることはないでしょうか?「ルール」は変えることもできるということを覚えておいた方がよさそうです。
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by fit_business | 2008-07-08 09:45 | 今日の編集部