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相手の身になる
ここ数日、会社の窓から見える富士山に癒されている藤江です。
先週末(11月16日)の湘南は、「湘南国際マラソン」でお祭り騒ぎでした。友人が数人出場していたので、私もスタート&フィニッシュとなった大磯プリンスホテルまで応援に行ってきました。
近年のランニングブームで、マラソン大会への出場者数は増えているとは聞いていましたが、想像以上の出場ランナーに圧倒されました。なかにはユニークな仮想をして走っているランナーも(しかもフルマラソン)。
そんななかで、目に留まったのが、目の不自由なランナーとともに走るランナー「伴走者」です。フルマラソンだけでも、4、5名は見たと思います。
この伴走者というには、大変な任務を担っていると思います。自分が伴走する選手のペースに合わせて走るのはもちろんですが、コース状況を走りながら説明しなければなりません。走りながら話すというのは、かなりの負担になるはず……。
「選手と伴走者は50センチメートル以上離れてはならない」というルールがあるので、1メートルほどのロープを輪っかにして、ふたりがそれぞれの端をにぎるのが一般的なようです。
このロープも、ただ走るとたがいにロープを引っ張りあうことになってしまうので、伴走者は腕を外側に振り、ランナーを走りやすくさせるのだとか。「相手の身になって考える」という言葉がありますが、伴走というのは、まさに相手の身になるということだと思います。
フルマラソンを走りぬいた選手は、本当に素晴らしいと思います。でも、それ以上に、順位もタイムも欲せずに、ただ「相手の身になる」ことに徹した伴走者は、もっと輝いて見えました。
彼らの喜びは、伴走する相手にランニングの喜びを感じてもらうことなのでしょうか……。ただ自分が走ることしか考えていない今の私には、未知の世界なのかもしれません。
機会があれば、伴走者の方にお話しを伺ってみたいと思います。
by fit_business | 2008-11-21 08:50