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フィットネスクラブのマイレッジプログラム
 こんばんは。岩井です。

 今回の視察ツアーで私がおもしろいと感じたのは、クラブがプロモーションやリテンションに、航空会社やクレジット会社がやっているマイレッジ制に似たシステムを導入し始めていること。
 パーソナルトレーニングやスパ、カフェなどを利用すると、その10%が“リワードポイント”として蓄積されていって、翌年のメンバーシップの会費などに充当できるといったシステム。以前から長くあるインセンティブプログラム(利用促進プログラム)でも、期間中に一定のプログラムに参加するとポイントが2倍ついたり、キャンペーン月に利用した有料プログラムの分だけ、次の機会での優遇度が高まるといったもの。例えば、今月10セッションパーソナルを受けた人は、翌月のパーソナルセッション料金がすべて10%OFFになるなど、利用の回数が高い人が、メリットを受けられる設定にしているのです。利用頻度を高めることで、より確実な成果に繋げて、定着へと導く、というサイクルを創り始めていました。アメリカのクラブは、こういうアイデアを本当に柔軟に採り入れていくところが、いつも本当におもしろいなといつも思います。
 上述の“リワードポイント”は、年一括払いの人だけが得られるメリットにしていたところもミソ。年一括契約をしたほうが定着率が高く推移することは色々な調査結果が示していること。月々に払うより年間一括払いすることで500ドルくらい安い価格にすることで、その浮いたお金でパーソナルやスパも利用したくなりますよね。さらに、紹介入会のポイント特典をつけたり、特定のプログラムに期間中に参加するとボーナスポイントが貰える、みたいなプロモーションにすることで、新たな価値を提供できたり、クラブへの親しみも感じて貰えるかもしれません。

 経済状況は決していい状況でなくとも、こういう柔軟な発想と、それを実際に行動に移して生き抜いていく力は、強さだし、おもしろさなんだなと思います。ニューヨークでは、本当に各ブロックにクラブがありながら、それぞれに支持されてる。確かに日本の参加率から比べたら2~3倍はありますが、改めて米国クラブ業界のたくましさや、発想と行動力の豊かさを実感したツアーとなりました。
by fit_business | 2009-03-26 01:08 | 今日の編集部