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IDEAコンベンションで感じたこと
赤ちゃんが7ヶ月を過ぎて、見るからに大きくなってきました。人は1年で相当成長できるんだ、と改めて確認している岩井です。

8月のはじめに、ロスで開催されたIDEAワールドコンベンションに参加してきました。

今回最も感じたのが、フィットネスが普通の人のものになってきていること。参加率が15%を超えてくると、プログラムの開発視点も随分違ってくるんだなぁと思いました。

以前は、数%のフィットネスフリーク向けのプログラムが多く、目新しいブームをつくることで、新しいユーザーを惹き付けようとする感じがありました。それに対して今は、いかに“普通の”人に、フィットネスに参加して貰えるかに視点が移っているので、目新しさよりも、セグメント別にいかに効果的にフィットネスの価値を訴求するかで勝負する方向に変わってきています。

また、その価値が“楽しさ”や“カロリー消費”、“身体づくり”だけでなく、痛みや不具合をとること、健康的に過ごすために、自身の身体の意識を高めてそれを調整することなど、価値のありかが多様化しています。また、フィットネスの提供対象も、以前は成人男女が中心でしたが、子どもや、青少年などに広げるプログラムなども開発されていて、スポーツコンディショニングなどの、これまでフィットネスと近いようで遠かった世界の指導者とフィットネス指導者の交流も進んでいます。

フィットネスプログラムに投資する企業も、以前はフィットネスクラブや、フィットネスギアを開発している会社が中心でしたが、近年はマクドナルドやコカ・コーラなど超大手企業が、子どもたちのマーケティングにフィットネスを活用したり、アンダーアーマーなどの大手スポーツ用品メーカーが青少年のアスリート育成を本格的に始めるなど、企業のマーケティングにフィットネスコンテンツが活用され、そこで指導者ニーズが高まっています。

フィットネス指導者にとっては、自身の資源を活用できる場の選択肢が広がり、それにともなって指導者の視点も変わり、IDEAで提供されるクラスや参加者の属性も変わってきているのを感じます。
当然かもしれませんが、指導者やフィットネスを提供する側の視野の広さも、フィットネス参加率と比例するのだと思いました。鶏が先か、卵が先かの議論はあると思いますが、日本の指導者やフィットネス関係者も、変わっていくことにもっと柔軟になって、視野を広く持って“フィットネスビジネス”を追求していくことが必要だと感じました。
by fit_business | 2010-08-19 18:19 | 今日の編集部