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うわべだけの知識
先月のゴールデン・グローブ賞がストライキのため前代未聞の授賞式中止になりアカデミー賞は大丈夫なのか?と心配していたが無事行われたニュースを見てうれしく思っている菅沼です。

最近、当たり前のように聞かれるようになっている「エコ」地球の環境破壊や温暖化、多くの環境問題が表面化したことにより、様々な角度から取り上げられている。そのため「エコバック」や「マイバッグ」また「マイ箸」などが話題を呼んだ。
そのいっぽうで、中部大学の武田邦彦教授は『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』や、『リサイクルしてはいけない』などの著書でリサイクルに対する認識のまちがいを問いただしている。
そのほかにも最近、再生紙はふつうに紙を製造するより化学燃料を使用しの2倍以上の二酸化炭素を排出することから逆に環境に良くないなどの理由からある企業は古紙100%の再生紙を廃止した。
これだけ、情報化社会になったにも関わらず意外と正しい情報はなかなか手に入らないものだという認識を改めてさせられると同時に、本当に正しいこと、良いことは何なのか?という一番大事なことを突き詰めずにうわべだけの知識で物事を行うことの危険性を思い知らされた。

そんな中、私の働く渋谷の街では「シブカサ」プロジェクトなるものが始動した。
日本人は年間約1億2,000万本と世界一傘を消費する人種らしい。また、そのうちの約6,000万本以上がビニール傘だと言う。無理矢理にリサイクルをするのとは違い資源の無駄遣いを少しでも減らし、ゴミ問題にも貢献し更にみんなの役に立つこのような行動は私はとても良いプロジェクトだと思う。
また、「シブカサ」プロジェクトを聞いたとき以前、環境省が提唱した「COOL BIZ」を思い出した。当時の小池百合子環境大臣が先頭に立ち、通気性のよい機能シャツを着て夏場を涼しく過ごそうと言い、官僚によるファッションショーのようなものが行われていたが、海外のメディアに「その機能シャツを作ることが環境を破壊しているのでは?」とか「リサイクルとかはしないのか?」のような質問を受けたときに回答に戸惑っていたのを覚えている。

企業を挙げて一大プロジェクトをすることや、良いことをしようという気持ちはもちろん大切だと思うが、それが結果的に本当に環境のためになるのかもっと考えていかなければいけない。また、表面だけのきれいごとではなくそれをすることでどうなったのかという事をきちんと伝えていくことが一番大事なことのように思う。
by fit_business | 2008-02-26 03:00 | ショップ日記